時代とともに変化し続けるマクセル 技術にこだわり新規事業創出

20世紀後半、カセットテープなどの記録メディアで世界にその名をとどろかせたマクセル。時代に合わせ常に姿を変え、現在は車載から半導体関連の部品までを手掛ける。2021年には中期経営計画MEX23(Maximum Excellence 2023)をスタートさせた。

中村 啓次(マクセル株式会社 代表取締役 取締役社長)

1960年、日東電気工業から乾電池、磁気テープ部門が分離独立し、マクセル電気工業として創業したのが、現在のマクセルのはじまり。

3つのアナログコア技術で新分野に参入

1963年に国内初のアルカリ乾電池を生産して以降、1966年には国産初のカセットテープを商品化、1969年に米国に販売拠点を構え、1970~80年代は 、乾電池とカセットテープを中心に、世界中の消費者に知られるブランドとなった。 その後、記録メディアの変遷とともに、パソコンが普及した1990年代には、世界初の書換型DVD-RAMを商品化。21世紀に入った現在は、リチウムイオン電池や半導体製造工程用テープ、LEDヘッドランプレンズや車載カメラ用レンズユニットなどの企業向け(B to B)製品へと軸足を移している。

自動車のLEDヘッドランプレンズ(左)や半導体製造工程に使用される粘着テープといったB to B製品が、現在のマクセルの主なビジネスだ

社名のマクセルの由来は「Maximum Capacity Dry Cell(最高の性能を持った乾電池)」で、これが数々の世界初の製品を生み出してきたマクセルの原点。

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