研究力を取り戻す 文部科学省「AI for Science」への挑戦

文部科学省は2026年、AIを科学研究に組み込む「AI for Science」を後押しする戦略をまとめた。日本の研究力低下への危機感が募る中、AIの導入をエンジンに、日本の強みを生かした科学研究の加速度的な進展を狙う。「AI for Science」の施策と展望を聞いた。

豊田 崇史 (文部科学省 研究振興局 研究振興戦略官/
人工知能活用担当)

日本の科学研究力抜本的強化
勝負の5年

第7期科学技術・イノベーション基本計画は、国家として科学を再興し、科学技術・イノベーション力を抜本的に強化するためには「次の5年」こそ決定的に重要な時期だと位置づけている。AIと科学の融合により、研究開発のパラダイムそのものが転換しようとしている今、AIによる科学研究の革新は、日本が科学を再興し、再び浮上するための中核的な手段となる。

研究の計画から実験、データの解析、次の着想まで、これまで人が担ってきた工程をAIが引き受ければ、研究の速さも内容も劇的に変わる。どのようなAI基盤を持つか、どう使うかが研究力を大きく左右するのだ。

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