創業100年に向かう高田工業所 「みらいビジョン」策定、挑戦を続ける

1940年の創業以来、プラントエンジニアリングで培ってきた技術を強みに、事業を拡大してきた高田工業所。事業環境が激しく変化するなか、「第5次中期経営計画」では、柔軟な発想で新領域への挑戦と事業構造変革を推進する。創業100年を見据えた構想を、髙田寿一郎社長に聞く。

髙田 寿一郎(株式会社高田工業所 代表取締役社長)

工場の建設から事業を拡大
メンテナンスで顧客を支える

1940年、溶接工だった創業者が、現在の三菱ケミカル九州事業所福岡地区内に「高田組」を作り、構内の建設・メンテナンスを始めたのが高田工業所の出発点。戦後の経済成長のなか、製鉄・化学プラントの建設・メンテナンスを軸に顧客を増やし、全国へ展開。原子力発電所関連設備の建設なども手がけてきた。

創業から80年以上が経過し、これまで培った技術・技能を活かして半導体関連の工場建設や装置事業、設備診断事業など事業領域を拡大。時代の変化をとらえて、テクノロジーを取り入れた新領域へも積極的に挑戦する。

労務提供型、労働集約型という同社の従来のビジネスモデルでは、会社の規模を大きくするには社員数が必要になる。だが、少子高齢化、労働人口不足の中、人材確保は難しい。

「これまでのビジネスモデルの延長で成長を継続していくのは至難の業。発想を変え、人手が少なくても可能な事業領域・分野を探してチャレンジしていく必要があると考えています」と髙田氏は話す。

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