エレコム M&Aで広がる事業分野 挑戦の中で人材が育つ企業を目指す
PC周辺機器メーカーとしてよく知られているエレコム。現在はこれに加えて理美容機器・キッチン家電から産業向けICT機器・サービスまで、幅広い分野で展開している。顧客ニーズに応じた新製品で成長している同社だが、今後のグローバル展開も視野に、事業基盤の整備と競争力強化を図る。
マウスやキーボードなどパソコン(PC)周辺機器メーカーとしておなじみのエレコム。デスク周りに同社製品がある人は少なくないはずだ。2024年6月に社長に就任した石見浩一氏は「38年前の創業以来、高品質の製品をつくる日本発のメーカーであり続けたいと活動してきました。競合から安価な製品が出ても、地道に信頼できる製品を提供し続けています」と話す。
PC向けの家具メーカーとして始まった同社だが、M&Aを通じた事業分野の拡大を積極的に進めている。2010年代に入ってからは、産業機器向けフラッシュストレージの老舗メーカーのハギワラソリューションズと、各種アンテナや防犯カメラ等の設計・施工・保守の一括対応が可能なDXアンテナをグループ企業とした。生産現場や医療機関ほか、B to Bの中でも産業分野向けのビジネスを強化してきた。
さらに2023年には、ヘアドライヤーなどの理美容家電とキッチン家電メーカーのテスコム電機をグループ化し、製品の幅を広げた。テスコム電機の家電の販売に、エレコムが持つ、家電量販店を経由した強い販売ルートを活用すれば、効率よく売上を拡大できると考えている。同年にグループ化したgroxiは、ネットワークの設計・構築・保守・運用に関するサービスを提供している企業。こちらは、groxiが提供するサービスの中でエレコム製品も使用することで、ビジネス上のシナジーを生むことを期待している。
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