カシオ計算機の新事業開発と構造改革 革新を生む組織をつくる

「創造 貢献」を経営モットーとし、新たなニーズを切り開いて新しい市場を創造してきたカシオ計算機。今後もイノベーションを生み出し続ける企業となるため、顧客とのつながり強化や他社との共創、社内の構造改革に取り組んでいる。

樫尾 和宏(カシオ計算機 代表取締役 社長 CEO)

小型電卓やデジタル式腕時計、耐衝撃腕時計「G-SHOCK」に液晶モニタ付きデジタルカメラと、人々の記憶に残る画期的な製品を生み出してきたカシオ計算機。1957年創業の企業で、「創造 貢献」を経営理念に、斬新な働きを持つ製品を提供し、社会貢献を目指し事業を展開してきた。

1983年に発売され、日本では90年代半ばに大ブームを起こしたG-SHOCKは世界中にファンがいる

「この経営理念は、人真似でなく自ら新しいニーズを切り開いて市場を創造し、維持拡大させるというものです。そういう意味では、私たちは現在、過渡期を迎えています」。

カシオ計算機 代表取締役 社長 CEOの樫尾和宏氏は危機感をもってこう語る。同社は昭和から平成にかけて、5年に1度ほどの頻度で画期的な新製品を世に出してきたが、最近になってそのペースが低下してきているという。

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