最先端の計測技術を追求するアンリツ 未来のニーズを顧客に提案
『「はかる」を超える。』をビジョンに、2030年度の2000億円企業を目指し、次なる10年に向けた2回目の中期経営計画『GLP2026』を進めるアンリツ。6Gに備えつつ新領域ビジネスを成長させ、グループ連結売上高1400億円を目標に掲げる。技術革新を支える「はかる」力と人材育成で、未来への一歩を踏み出す。
濱田 宏一(アンリツ 代表取締役 社長 グループCEO)
5Gから6Gへの投資端境期
重要な3年間に「はかる」を提供
1895年の創業から、今年で130周年を迎えるアンリツ。「はかる」技術をベースに常に革新的な通信用計測器を開発し、情報通信社会の発展を支えてきた。
2030年を見据え、2024年4月にスタートした新たな3ヶ年計画「GLP2026」を進める同社。通信計測事業に加え、食品および医薬品・医療向けの品質保証ソリューションを提供するPQA(プロダクツ・クオリティ・アシュアランス)事業、EVや電池測定を中心とした環境計測事業、光センシング技術等を使ったセンシング&デバイス事業の4つの柱で、さらなる成長を目指す。
長らくスマートフォン向けの計測器を主力事業としてきた同社にとって、「5Gから6Gへの転換期となる現中計の3年間は、非常に重要」だとグループCEOの濱田宏一氏は指摘する。
「5Gへの投資が一服し、6Gの計測器需要が始まるまでの谷の時期になりますので、6Gへの準備はもちろんですが、他の事業をしっかりと立ち上げる。それによって企業の総合力を高め、6Gが来た時には大きく飛躍する。増収増益で1400億円へいかに持っていくかが非常に大切だと思っています」。
現在、新中計開始から1年目が終わろうとしているが、通信計測事業では5Gが落ち込んだ部分を生成AIのデータセンター需要が補い、PQA事業では食品の安全面での検査が底堅く成長。新たに立ち上げた環境計測事業のEV・電池市場も堅調な成長を見せている。
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