不確実でエキサイティングな社会を生き抜く AI×構想力

いま、「構想」ということの重要性が大きく高まっている。なぜそうなのか。またそうした「構想」と、昨今加速的に進化しているAI(人工知能)はどう関係するのか。こうした点について幅広い視点から、京都大学名誉教授の広井良典教授が論じる。

なぜいま「構想」が
重要なのか

まず、なぜ今という時代において「構想」の重要性が大きくなっているかという点だが、これに関して(図)をご覧いただきたい。これは日本の人口の長期的なトレンドを示したものだが、江戸時代後半の人口は約3000万人で安定していた。それが、いわゆる“黒船ショック”を契機として日本は急速な近代化・工業化の坂道を駆け登っていくことになり、それに伴って人口や経済は“線が直立する”ような勢いで急速に拡大していった。しかし日本の人口は2008年をピークに減少に転じ、現在の出生率が続けば2100年にはピーク時の約半分の6300万人まで減少することが推計されている((国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(令和5年推計))。

図 日本の総人口の長期的トレンド

出典:国土交通省資料

 

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