シーエムワイケー デザインの力でローカルビジネスを推進
デザイナーが沖縄で運営する「シーエムワイケー」は、デザインの力でローカルビジネスを推進する新しい形の店舗だ。地域の小規模事業者と協働し、ユーザーの声を聞きながら商品開発を実践する株式会社シーエムワイケー 松丸三枝子代表から話を聞いた。
文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)
デザイン思考を活用した
ビジネスモデル
松丸氏は19歳でデザイン会社を設立。学生時代に留学経験もあり、2011年に再渡米、飲食店や人材紹介Webサービスなど複数の事業を展開したのちに売却、再度デザインとアート、さらにビジネスを学び直したいとUC BerkeleyやMIT大学院で知識を深める。修士号取得後2022年に帰国し沖縄へ移住。わずか2ヵ月後にシーエムワイケーを那覇で開業した。
「東京で生まれ育ったので、東京以外の日本も見たかったですし、東京やロサンゼルスなど“大都市とは違うビジネスの進め方”が実現できると考えたのも沖縄に決めた理由の一つです。大手クライアントワークで培ってきたノウハウを、地方のスモールビジネスで活かしたかったのです」と松丸氏は語り始めた。
「シーエムワイケーはデザイン会社ですが、デザインをするだけではなく、店舗をもち自ら販売することで、ユーザーの声を直接聞くことを大切にしています。デザインを研究し、実践し、そして実証する場をつくりたかったのです」。
同店は、デザイナーと小規模地元事業者との密接な協力関係が特徴で、「最初にヒアリングして、課題を見出し、デザインの力でそれを解決していく」というスタンスをとっている。デザイン思考を最大限に活用したビジネスモデルで、「ユーザーリサーチ」「プロトタイピング」「アジャイル開発」といった手法を実践している。
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