熱狂的なコミュニティが価値を生む スポーツ×地域通貨の可能性

地域のスポーツチームがコロナ禍に苦しむ中で、スタートアップのcanowはチームを地域通貨の発行体とすることで、スタジアムを中心とした地方創生を目指す構想を描いている。スポーツという地域に根付いた熱狂的なコミュニティの可能性とは。

大坂 亮平(canow COO)

チームが地域通貨の発行体に

新型コロナにより多くのスポーツイベントで延期や中止、無観客開催が余儀なくされ、スポーツチームやファン、地域経済に多大な影響を与えている。そうしたなか、地域の顔であるスポーツチームが地域通貨(ファントークン)の発行体となることで、スポーツ分野での新しい収益源の創出とスタジアムを中心とした地域振興の実現を目指す企業がある。ブロックチェーン技術を活用したデジタルマーケティング事業を展開する2020年創業のスタートアップ、canowだ。

熱狂的なファンコミュニティを持つスポーツチームは地域通貨と相性が良い

着想のヒントとなったのは、スペインのFCバルセロナやイタリアのユベントスFCなど、欧州のトップサッカーチームで活用されているファントークンである。これらのチームではブロックチェーン技術を利用して発行されたファントークンを、ファンのエンゲージメントを高めるツールとして活用し、億単位の収入源を得ている。

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