ラベルレスボトル導入のアサヒ飲料 成長の鍵を握る社員の発想力

アサヒ飲料が業界に先駆けて開発した「ラベルレスボトル」は、他社も追随する一大トレンドとなった。業界の常識を覆す取り組みの裏には、社員の豊かな発想力を活かす、同社の風土と仕組みづくりがある。「社員のポテンシャルを最大化したい」と語る米女太一社長に話を聞いた。

米女 太一(アサヒ飲料株式会社 代表取締役社長)

ペットボトル飲料の容器にラベルを添付しない「ラベルレスボトル」が、消費者の支持を広げている。SDGsの浸透による環境意識の高まりや、コロナ禍の巣ごもり需要もあり、アサヒ飲料が販売する「アサヒ ラベルレスボトル」シリーズの2020年1〜12月の販売実績は、223万箱(前年の2.1倍)を記録した。

社員の発想を促す取り組み

アサヒ飲料は、2018年から業界に先駆けてラベルレスボトルを展開してきた。最初にオンライン販売専用商品「アサヒ おいしい水」のラベルレスボトルを発売し、その後、他の商品にも拡充。2020年10月にはラベルレス専用商品「アサヒ 緑茶」も発売した。「アサヒ ラベルレスボトル」シリーズによるプラスチック資源の削減量は年間約20トンを見込む。他社も後を追うように続々とラベルレスボトルの商品を投入し、一つのトレンドになっている。

左/初のラベルレスボトルで、ケース販売専用の「アサヒおいしい水」天然水ラベルレス600ml 中/ラベルレス専用商品の「アサヒ 緑茶」ラベルレスボトルPET630ml 右/「アサヒ 緑茶」ラベルレスボトルPET630ml×24本のカートン。デザインの一部を切り取って遊べる仕様になっている

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