強みの全県域光ファイバー網を活かす 飛躍の鍵は起業風土の醸成

個性豊かな地域資源を有しながらも、全国的な存在感は低く、観光業もふるわない徳島県。しかし、同県全域をカバーする光ファイバー網があり、大都市圏の企業のサテライトオフィス集積も盛んだ。これを基盤に、イノベーション県として飛躍する方法を探る。

徳島市を中心とする徳島都市圏には、県の人口の8割以上が住む。大鳴門橋を渡れば兵庫県・淡路島で、阪神地域とのつながりは強い

徳島県と聞いて真っ先にイメージされるものは「阿波踊り」や「鳴門の渦潮」だろう。続いては、秘境・祖谷渓の「かずら橋」、「阿波人形浄瑠璃」「阿波藍」などの伝統文化、そして「すだち」、「鳴門金時」、「阿波尾鶏」などの1次産品も想起されよう。だが、こうした同県の地域資源は、なかなか「徳島県」という名称と紐づけられて日本全国に浸透しない。それはなぜか?

ブランド地鶏・阿波尾鶏のステーキにすだちを添えた一皿

県北東部を中心に、徳島県は関西経済圏の周縁部に位置し、歴史的に「関西の台所」「四国と関西の結節点」と言われてきた。

しかし、巨大経済圏に貢献する周縁部の県は、得てして存在感が希薄になりがちである。首都圏周縁部の北関東3県(茨城・栃木・群馬)がその代表であり、茨城県は「都道府県魅力度ランキング」では万年最下位に甘んじてきた。2020年にようやく最下位を脱し42位になったが代わって最下位になったのが栃木県であった。

関西経済圏でも、周縁部に位置する滋賀県が「近江県」などへの県名変更を検討するほど認知度低迷に悩んだ。同様に、徳島県もまた全国的な認知度は低く、「都道府県魅力度ランキング2020」では46位に留まっている。

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