サブスクビジネスの拡大は続く スタートアップから大企業まで

設立から1年を迎える日本サブスクリプションビジネス振興会が、初めて実施したアワードで2019年に躍進したサブスクビジネス企業を表彰。スタートアップだけでなく、大手事業会社の新規事業も選ばれ、プレイヤーの拡大を印象づけた。

武山真妃 トラーナ取締役(左)、佐川隼人 日本サブスクリプションビジネス振興会代表理事(右)

国内でも、飲食店の利用や洋服、家具、そして住居まで、様々なサブスクリプションビジネスが生まれている。一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会は、このようなビジネスを振興するために、2018年12月に設立された団体だ。サブスクリプションビジネス事業者と、それに経営基盤、IT基盤などを提供する支援企業が一体となり、ノウハウや事例提供を行うことを目的としている。賛同会員社数は2019年11月の時点で140社にのぼる。代表理事は、サブスクリプションコマースに特化したクラウド型通販システム提供企業のテモナ代表取締役社長の佐川隼人氏が務める。

振興会初めてのアワード

同振興会は、活動の一環として「日本サブスクリプションビジネス大賞2019」を立ち上げ、2019年12月9日に初めての受賞者を発表した。これは、2019年に最も躍進を遂げたサブスクリプションサービスに与えられる公募型の賞。10月21日の募集開始から、100以上の応募があったという。

グランプリを受賞したのは、子供の月齢に合わせた玩具のサブスクリプションサービス「トイサブ!」を運営するトラーナ(東京都中野区)だ。

トイサブ!は0歳から3歳までの子供向けに、月額3340円で2カ月に1回、月齢に合わせた玩具が届くというサービス。常に子供の発達に合わせた玩具だけを家に置くことができるため、古くなったり、子どもが飽きてしまったりした玩具の収納ストレスから解放される。2015年に開始し、現在は2200世帯が利用しているという。授賞式に出席した同社取締役の武山真妃氏は、「専門家の監修の下、子供の成長に合わせた玩具が送られてくることから、玩具を買いに行く暇がない、何を与えていいのか分からないという問題を解決できるサービス」と紹介した。

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