リアル店舗の逆襲 リテールテックで実現する、未来型の小売店

小売の現場に最先端のIT・AI技術を導入する"リテールテック"が世界的に注目される。トライアルは、店舗データと独自開発のAIテクノロジーを駆使したスマートストアを展開。最先端のテクノロジーで流通業界の革新を目指し、未来型の小売店の姿を実現する。

西川 晋二(トライアルホールディングス 取締役副会長・グループCIO)

リテールAI技術をリアル店舗に

IT企業として1981年に設立したトライアル。今や日本国内に234店舗を展開する流通企業に成長し、"ITと小売業・流通業を融合させ、お客さまの役に立つ"をビジョンに、コンピューターシステムの開発と共に、自ら店舗を持ち、チャレンジを続けてきた。

第三次産業革命によりオンラインショッピングが盛んになり、ライフスタイルは大きく変化した。さらに今日、人工知能(AI)テクノロジーの活用が広まり、第四次産業革命を迎えようとしている。

西川晋二氏は、「AIが全ての産業に浸透し、流通業界にも避けられない状況で入ってきます。小売現場におけるリテールテックは今後、急速に進んでいくでしょう。我々はそこを武器として、もっとお客さまに役立つものを作っていこうと、チャレンジを重ねています」と話す。

トライアルでは、国内外に300人以上の開発者を抱え、リテールAIテクノロジーのリアル店舗への開発・導入を進めている。2018年2月に日本初のスマートストア『スーパーセンタートライアル・アイランドシティ店』(福岡県福岡市)をオープン。同年11月に〈リテールAI技術を活用し、流通業界を変革すること〉を目的に株式会社Retail AIを設立。12月には日本初の夜間無人運営可能店舗として『トライアルQuick大野城店』(福岡県大野城市)をオープンした。株式会社Retail AIでは、大手電機メーカーやAIベンチャー出身の技術者が集結し、高いレベルのリテールAI技術の開発・技術導入を行うことで、ハードウエア、ソフトウエアの自社開発、店舗への導入までを一気通貫で対応。トライアル以外の小売店舗への提供や世界へ向けた展開も視野に入れている。

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