2019年1月号
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地域特集 鹿児島県

飾らない魅力で人々を惹きつける

豊留 悦男(指宿市長)

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薩摩半島南端にある指宿市は、天然砂むし温泉で有名な、九州でも有数の観光地だ。温泉と温暖な気候で多くのスポーツチームのキャンプ地となっているこのまちは、オクラやソラマメ、本枯節などの特産品も多い。地域の特色を生かした教育や、健康寿命の延長を目指した施策を推進している。

観光客に人気の天然砂むし温泉

鹿児島県の南端にある指宿(いぶすき)市は、天然砂むし温泉や西郷隆盛ゆかりの鰻温泉、薩摩富士とも呼ばれる開聞岳など、観光資源に恵まれている。オクラやソラマメ、本枯節、牛肉、焼酎など豊富な食に恵まれ、また、温暖な気候から、サッカーのワールドカップ日本代表のキャンプ地にもなった。

豊留 悦男(指宿市長)

元校長出身の市長が特に大切にしていることは、子供の個性を伸ばす教育とともにスポーツに親しみ健康で豊かな生活を送る施策を推進することである。

また、豊かな自然と魅力ある「食」を通して、ひとりひとりが「健康」で「幸せ」に暮らすことが重要であると考え、「食と健幸」をテーマにまちづくりを進めている。指宿市長の豊留悦男氏に話を聞いた。

すべての市民に教育・運動の機会を

豊留氏は市長就任前、鹿児島県内の小学校で校長を務めていた。そのこともあり、指宿市では、特に子どもの教育に力を入れている。「鹿児島では郷中教育という、地域の中で子供たちを育てる教育が良き伝統でした。西郷隆盛や大久保利通、五代友厚は、このような環境の中で成長したのです。現在の指宿でも、子どもたちを育てるための環境を整える必要があると考えています」。

指宿市では、ふるさと納税の寄附金を活用し、指宿の子どもたちが生活環境の異なる地域を訪問するチャンスを設けている。例えば、姉妹都市である北海道千歳市に冬に訪れ雪を見る機会が少ない指宿の子どもたちにスキーや寒さの厳しい北国の生活を体験させている。オーストラリア東部の姉妹都市、ロックハンプトンでのホームステイプログラムもある。

普段暮らしている環境とは全く異なる環境、生活、文化に触れることで、様々な暮らしの在り方が存在することを学び、自らを見つめ直す。このような体験は、指宿の良さを改めて知ることにもつながると豊留氏は考えている。

また、指宿市のサッカー・多目的グランドの計画も進行中である。メイングランド、サブグランドの隣に多目的グランドも設置し、そこにはサッカーグランド3面のほか、多様な運動やレクレーションが行われる「健幸広場」、市民等が交流できる「イベント広場」を設置する計画だ。多目的グランドの回りには駐車できる周回道路を設け、車から直接出入りして利用できるため、お年寄りや車いすの人でも気軽に練習を見たり、試合がない時は、芝生の上で遊んだりできるように計画されている。「指宿市ならではの施設作りを目指し、日本サッカー協会の協力やアイデアもいただいています。」と豊留氏はいう。

現在、日本サッカー協会(JFA)が全国的に推進している、学校の校庭の芝生化。天然芝の上でのスポーツ経験を広めることが目的の1つだが、実はそのきっかけになったのは、いち早く芝生化を進めていた指宿市立池田小学校だ。2017年には、JFA最高顧問の川渕三郎氏においでいただき、「校庭芝生化発祥の地」という碑を建て、セレモニーを行った。JFAとは、子供たちが一流スポーツ選手と将来を考える「夢の教室」プロジェクトも実施している。

飾らない指宿で良い思い出を作る

また、観光地としての指宿では、新しい価値を提供できるような改革が必要だと考えている。

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