2018年12月号
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シティプロモーション研究会

まちの魅力を向上させる「共創参画プロモーション」とは

月刊事業構想 編集部

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シティプロモーションでは、まちの知名度を高めるだけでなく、まちを共に担う力である「共創参画」を駆動させることも重要になる。まちの魅力を「発散、共有、編集、研磨」していく「地域魅力創造サイクル」の実践で、それが可能になる。

西条市:自立循環型関係人口
プラットフォームを構築

東京都港区の事業構想大学院大学で9月4日、「シティプロモーション研究会」が開かれた。研究会ではまず、愛媛県西条市経営戦略部シティプロモーション推進課シティプロモーション推進係専門員兼係長の近藤務氏より、「シティプロモーション&関係人口の構築に向けて」と題する講演が行われた。

近藤務 西条市経営戦略部シティプロモーション
推進課シティプロモーション推進係専門員兼係長

西条市では、西日本最高峰の石鎚山や名水で知られる湧水「うちぬき」、秋祭りの「西条まつり」が伝統的な資源となっている。四国屈指の工業都市で農業も盛んだが、少子高齢化が進み、人口は減少傾向にある。特に若い世代が進学などで都市部へ転出しており、市内の中小企業では人手不足が深刻だ。

これらの課題に対処するための手段の1つとして、市では昨年度、「シティプロ―ション推進課」を設置。まずは基本指針となる「西条市シティプロモーション戦略」を策定し、「市外から見た西条市の知名度とイメージの向上」、「市民の西条市への愛着と誇りの醸成」を基本目標として掲げ、全庁的に取り組みを展開している。

このうち「自立循環型関係人口プラットフォーム構築事業」は、総務省のモデル事業に採択されている。SNSを活用したプラットフォームを用い、地域課題を解決する協働実践活動などを展開。地域と関係人口との「ヒト・モノ・カネ・情報」の好循環を創出していく。「西条市に興味を持つファンを増やし、将来的には移住、定住にもつなげていければ」(近藤氏)とその効果に期待する。

「地域魅力創造サイクル」で
共創参画を獲得

研究会では続いて、東海大学文化社会学部広報メディア学科教授の河井孝仁氏が、「共創参画プロモーション―『シティプロモーション』を超えて―」と題する講演を行った。シティプロモーションでは知名度を獲得して定住を促進しようとする試みが多くなされているが、「知名度を獲得すれば、まちが元気になるわけではありません」と河井氏は指摘する。

河井孝仁 東海大学文学部広報メディア学科教授

「足りないのは人口ではなく、『担い手』です。人口だけ増やしても、それらの人々を満足させるリソースが行政にあるのかという問題があります。このため、積極的にまちに関わり、まちの魅力を高めたい人を増やす『共創参画プロモーション』が必要です」(河井氏)

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