急増するクルーズ客を掴め 工業都市から観光都市へ変わる八代市

八代港の国際クルーズ拠点指定などに伴う外国人観光客の増加によって熊本観光の新しい起点として存在感を高めている八代市。DMOやつしろに、八代観光の可能性とDMOの戦略を尋ねた。

国際クルーズ拠点に選ばれた八代港。2014年に1回だった寄港は、17年に66回まで拡大している

白石 壯一(DMOやつしろ企画戦略課課長、ブランディングディレクター)

熊本観光の新しい起点に

人口約12万5,000人、熊本県第二の都市である八代市。イ草やトマトなどの産品で知られる一次産業と、日本製紙やメルシャンなどの工場が集積する二次産業が八代市の基幹産業だ。

そんな「田園工業都市」が今、熊本観光の新しい起点として存在感を高めている。その背景にあるのは、外国人観光客の増加だ。九州新幹線や阿蘇くまもと空港からの外国人観光客に加えて、2017年1月に「官民連携による国際クルーズ拠点」として全国6港の1つに選出され、アジアからのクルーズ客が急増。2014年に1回であったクルーズ船寄港は、2016年に16回、17年には66回まで拡大している。

2020年には八代港にクルーズ船専用の岸壁や旅客ターミナルが完成し、外国人観光客のさらなる増加が見込まれる。このチャンスを掴み、観光による地方創生を実現するために、八代市では官民一体となった観光まちづくりが進められている。

八代市には多数の観光スポットが存在する(八代妙見祭、肥薩おれんじ鉄道、やつしろ全国花火競技大会)

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