BtoB営業は「共感」で動く 紹介一つで始まる副業のカタチ

「人」を介し、顧客を開拓したい企業と、知り合いの企業とをつなぐ。BtoB営業のマッチングサービス『Saleshub』は、2017年6月にスタートし、登録企業数800社、ユーザー数4000人以上に成長。それを支えるのは「共感」の力だ。

江田 学(Saleshub 代表取締役/CEO)

テレアポや飛び込み営業を不要にする――。2017年6月のスタート以来、多くの営業マンの心をつかみ、順調に成長しているサービスが『Saleshub(セールスハブ)』だ。

『Saleshub』はBtoB営業において、顧客を紹介して欲しい企業と、顧客を紹介できる個人とをつなぐ。CEOの江田学氏は、「スタートアップが成功するには、『世の中の一番の負を解決すること』と言われます。自分にとっての一番の負を考えたとき、前職のスタートアップでやっていたテレアポと飛び込み営業を思い浮かべました」と語る。

江田CEOは、1991年生まれの26歳。大学1年時、19歳からVOYAGEグループのインキュベーション施設『BOAT』で多くの時間を過ごすなど、数々の事業に携わってきた。今、『Saleshub』で事業拡大への手ごたえをつかんでいる。

サービス設計に独自の工夫

『Saleshub』の仕組みは、次のようになる。顧客を開拓したい企業は、例えば「水産物の仕入れを検討中の飲食店経営者を紹介してください」「新規事業創出に課題を感じている責任者の方を紹介してください」など、自社が求める顧客像を投稿する。

『Saleshub』は、大手企業からスタートアップ、さらには水産業などの一次産業まで、多種多様な企業が登録。約800社の利用実績がある

それに対し、自身の知り合いが「ぴったりかも」と思ったユーザーは応募のメッセージを送信。そしてユーザーは、対面やオンラインで企業との打ち合わせを行い、事業内容などについて説明を受ける。

そのうえで、最終的に知人を紹介することが決まったら、商談アポの日程調整に進む。このプロセスにおいて、知人の紹介の前に「打ち合わせ」を挟んでいることがサービス設計のポイントだ。

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