2018年1月号
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地域特集 福岡県

数々の「日本初」発祥の地・福岡県 眠れるDNAの覚醒を

嶋田 淑之(ジャーナリスト、産業能率大学兼任教員)

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福岡市とその周辺域が大きく発展する一方、他の地域では、人口減少・経済停滞が見られる福岡県。しかし同県には、創意に満ちた数々の新製品・新サービスを生み出してきた歴史があり、県全域の成長に向けて、その発揮が期待される。

商店街アーケードや焼きカレーなど、北九州市発祥で全国に広がったものは数多い

“東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花主なしとて 春な忘れそ”

平安時代、醍醐天皇の右大臣だった菅原道真(845~903)が、(現・福岡県太宰府市の)「大宰府権帥(だざいふごんのそち)」として左遷された時に詠ったことで知られる和歌である。

古代より、福岡県は外交・海外交易の窓口、国防上の要衝(防人)として重要な役割を果たしてきた。それは東アジアなど諸外国との近接性、そして本州と九州各地を結ぶ結節点としての地理的特性に由来している。

アジア発祥の「稲作農業」「禅宗」「茶」「うどん・そば」「まんじゅう」などが、福岡県から日本全国に伝わり、日本人の生活に密着して今に至っている点にもそうした同県の特性は窺われよう。欧米で海軍の軍服だったセーター服を学校の女子用制服として導入し、日本全国に広がるきっかけをつくったのも同県である。/p>

時は流れ、現代における福岡県は、やはりアジアとの近接性、本州と九州各地との結節点としての特性を活かし、独自の経済的発展を遂げている。

かつては長きにわたって日本経済を牽引し、現在も日本第2の経済規模を誇る大阪ですら経済の衰退や人材の流出が進んでいる中にあって、福岡県の躍進ぶりは、地方自治体として稀有と言ってよい。今なお、人口増が続き、特に福岡市(および周辺域)における人口の社会増は著しい。

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