進取の気性溢れる福岡　事業構想大学院大学 FUKUOKA開学

学校法人日本教育研究団は、2012年に事業構想大学院大学を開学。首都圏以外で「事業構想」を推進することを目指し、2018年4月に、福岡および大阪に事業構想大学院大学を開校する運びとなりました。当学校法人の東英弥理事長に、福岡に開校する背景と目指す姿について寄稿をいただきました。

東 英弥（学校法人日本教育研究団 事業構想大学院大学 理事長）

地方創生が進む中で、九州には特徴 間は、福岡はじめ九州の発展に寄与で的な取組で顕著な成果を上げている地域が数々有ります。自然、歴史、伝統、風景、文化、芸術、食、そして人。観光資源は同時に地元の誇りになり、新たな関係性が構築されていくようです。

特に古代から大陸や半島との交易が盛んであった福岡は、アジアに開かれた重要な文化交流拠点として日本の新しい時代を牽引してきました。明るさと洗練さによる賑わいが、福岡の空気を創り、価値を形成しています。

福岡には地域に根ざす世界的企業、独自の技術を誇る優良企業、人の暮らしに寄与する価値提供型企業が存在し、地域をはじめ世界市場に貢献をしています。その特徴は、既成概念にとらわれることなく進化を続けている点、柔軟な発想で未来を拓く点、地域を大切にしながら市場を広くとらえている点が挙げられます。

そこに、最先端の研究で産業界の変革を支える研究機関、起業家の視点に立った支援施策に力を入れる行政など、産官学連携にも本気度が伺えます。

地域の資源を活かし、皆で力を合わせて未来を構想しようという進取の気性が、多くの人を魅了するのだと推測します。

事業構想大学院大学では規模の大小を問わないアイデアを生み出すために、日々活発な議論が行われている

明るい兆しを本物にしていく

この魅力溢れる福岡に、私ども事業構想大学院大学は2018年4月、福岡校を開校する運びとなりました。開校に際しましては、九州拠点の有力経営者、有力メディアの方々のご理解とご支援をいただき、地域の皆様の期待にお応えする教育内容と体制を充実させています。有力企業が一層その力や価値を高められるよう、歴史ある企業が発展的な継承をしてさらなる成長ができるよう、独自性のある地域活性が継続的に実行できるよう、明るい兆しを本物にすべく、産業界、行政の方々のお力添えを賜りながら、取り組んでいく所存です。

良き構想のないところに、良き事業は生まれません。社会の一翼を担い、誰もが良いと感じる構想を考え、アイデアを語り合い、議論を行う時間と空間は、福岡はじめ九州の発展に寄与できるのではないかと自負しています。

2012年に文部科学大臣の認可を得て東京・表参道に開学した事業構想大学院大学は、2018年4に福岡、大阪に開校をいたします。各地の活性化が実現した先にこそ、日本の真の成長があります。事業構想大学院大学FUKUOKA、事業構想大学院大学OSAKAを、どうぞよろしくお願い致します。

東 英弥（あずま・ひでや）

学校法人 日本教育研究団 事業構想大学院大学 理事長

1978年からこれまでに11社起業し、現在、宣伝会議を加えた12社を経営。事業の傍ら、東京大学大学院工学研究科、東京大学大学院新領域創成科学研究科などで研究を重ね、理論と実務の融合を実践。早稲田大学、多摩大学大学院、青山学院大学で客員教授を歴任。2012年、文部科学大臣の認可を得て事業構想大学院大学を設立。現在、宣伝会議代表取締役会長。地域活性学会常任理事、日本広報学会理事のほか、実践経営学会、情報知識学会、日本広告学会に所属。著書に『統合型ブランドコミュニケーション』（早稲田大学出版、日本広報学会賞 教育・実践貢献賞 受賞）等。2015年、全広連日本宣伝賞・吉田賞受賞。博士（商学）。