吉本興業 エンタメで地域、若者に希望を与える

1912年に創業した吉本興業。100年以上にわたり、笑いと希望を与えてきた同社は、お笑い芸人のマネジメントや、劇場の運営にとどまらず、「エンタテインメント専門学校」「大阪パーク」「ベンチャーファンド」といった既存の枠組みにとらわれない事業を、次々と構想している。

沖縄国際映画祭の様子

スピード感を持って新しいことに挑戦することが求められるエンタテインメント業界。吉本興業代表取締役社長の大﨑洋氏は、自分なりの物差しで考え抜いた経営を行っている。

例えば、四半期ベースの数字に捉われていると、誰もやったことのない新規事業に挑戦することが難しくなることを考慮し、2009年に上場廃止の決断。その後、「沖縄国際映画祭」や、芸人とエリア担当社員が47都道府県に移住するという「あなたの街に"住みます"プロジェクト」をスタート。吉本の芸人10組15人がアジア6ヵ国・地域に移住し、現地で人気者になることを目指すというアジア版の「アジア住みますプロジェクト」も展開するなど、日本および世界を今までにないアプローチで成果を上げている。

「世界を視野に、大阪や沖縄はどうあるべきか、日本はどうあるべきか、エンタテインメントには何ができるかなどを考え、そこから逆算すると、どのような人材、取り組みが必要になるのかも見えてきます。笑いのあるところには、希望が生まれます。吉本は100年以上の歴史を持ちますが、これから100年先にも、笑いを中心としたエンタテインメントを発信できるように、挑戦を続けていくのが僕の役目です」と事業構想大学院大学の講義で、大﨑氏は意気込みを語っている。

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