2017年11月号
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地域×デザイン まちを編みなおすプロジェクト

団地の中の「暮らしの保健室」 無料で医療相談、地縁と場を提供

矢島 進二(日本デザイン振興会)

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都心の真ん中に高齢者が約54%を占める都営戸山ハイツに、誰でも予約なしに無料で医療や健康、暮らしの相談ができる拠点「暮らしの保健室」がある。地域住民のステーションとして機能している理由を探る。

「暮らしの保健室」入口。誰でも気軽に入れるフランクな雰囲気

地域の人たちが日常的に集まり手芸やヨガを楽しむ

日本の近未来を体現するエリア

新宿区の都営住宅「戸山ハイツアパート」の商店街の一角に「地域のよろず相談所」と呼ばれる施設がある。正式名は「暮らしの保健室」、NPO法人白十字在宅ボランティアの会が運営している。

数年間シャッターが降りていた本屋を改装して2011年7月に開設。内部は木をふんだんに使用し、大きなテーブルやオープンキッチンがあり、家庭的でくつろげる雰囲気が特徴だ。

ここでは医療や介護、健康など暮らし全般の相談が、入居者に限らず誰でも予約なしに無料で利用できる、まさにどこの学校にもある保健室の地域版だ。

取材時は、健康相談に来た人だけでなく、ボランティア、手芸とぬり絵のグループなど約20名で賑わっていた。

新宿の繁華街からも近い戸山ハイツは、昭和40年代に建てられた高層と中層あわせ35号棟まである大型団地。現在約3,400世帯、5,800人が住むが、65歳以上の高齢者が約54%と、新宿区全体約20%と比べ高齢化が局地的に進んでいる。さらに独居率も約40%以上と高く、ある意味「日本の近未来」をどこよりも先にリアリティをもって体現しているエリアだ。

残り75%

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