2015年11月号
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プロジェクトニッポン 栃木県

旅の目的地となる「カフェ」に CAFE SHOZOの挑戦

菊地省三(1988 CAFÉ SHOZO オーナー)

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行きたくなる街には、いいカフェがある。おいしい珈琲と美しい風景を探しながら、一人旅をしていた菊地省三氏は、全国のカフェ好きが訪れる場所をつくり上げた。カフェから始まる物語は、通りをつくり、人の流れを変えていった。

栃木県那須塩原市にあるカフェ「1988 CAFÉ SHOZO」。

1988年に栃木県黒磯市(現・那須塩原市)でオープンしたカフェ「1988 CAFÉ SHOZO」。その店づくりはカフェブームの先駆けと言われ、県外からの来客も多い。オーナーの菊地省三氏は、「20歳を過ぎた頃、27歳でカフェを開くという目標を立てたんです」と話す。

「当時、何のために生きるのか、どうやったら満足感や充実感を得られるのかとか、そんなことをよく考えていました。目的はわからなくても、目標は決められます。充実感を得るには、自分で何かを始めることだと思いました。それで、カフェを目標にしたんです」

古い建材や数々の天然素材を使った手づくりの空間デザインは、後続のカフェに大きな影響を与えた

「いい街」は、旅先に選ばれる街

「僕は、カフェやお店に行くことを目的に全国を旅していました。『いい街』とは、旅先に選ばれる街であり、そこにはいいカフェがあると思ったんです」

菊地氏は、黒磯で生まれ育った。全国の街を訪れているうちに、いつしか自分の故郷を思っていることに気付いたという。

「その街が良かったかどうかを、自分の街を基準に考えていました。昔は、地元を『何もない場所』だと思っていて、好きではなかった。でも、どこへ行っても、自分の街と比べている自分に気付いたんです。そしたら自分の町へ戻りたくなりました」

ゼロから始め、自分たちでつくればいい。5年経てば5年の歴史、10年経てば10年の歴史が残る。いいカフェをつくり、黒磯を「旅先に選ばれる街」にする。菊地氏の挑戦は、そうして始まった。

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