人口最少県の「強み」、地方創生を牽引

コンパクトな県だからこそ発揮できる、「顔が見えるネットワーク」の力。平井知事は、固い絆がもたらす連携、交流の促進によって、地域のポテンシャルを引き出し、産業の活性化、観光の振興を目指す。

平井伸治・鳥取県知事

--鳥取県が持つ地域資源の潜在力や、その可能性について、どう見ていますか。

まずは何と言っても、自然の恵みの素晴らしさがあります。今年5月23日にスターバックスが鳥取県に初出店しましたが、それまでは全国で唯一、スタバのない県でした。「スタバはなくても、日本一のスナバはある」という私の発言が話題となったのも、鳥取砂丘など、豊かな自然が背景にあるからだと思います。

また、私自身、東日本大震災後、日本全体の風向きが変わってきているのを感じます。以前であれば、企業誘致や移住をアピールしても、検討もされないような雰囲気がありました。しかし、それがだいぶ変わってきています。

現在、多くの人が、豊かな自然や、ゆるやかに刻まれる時間の中で生きていきたい、そうした願いを強く持っています。そうした流れのある今こそが、鳥取県にとっての勝負どころです。

地域の特産品を挙げると、実は、鳥取県はカニの水揚げで日本一を誇ります。日本人はもちろんのこと、外国人観光客もカニは好きなので、きちんとアピールする必要があります。今、鳥取県ならぬ「蟹取県」への“改称”や「ウェルカニ」キャンペーンを展開して、盛り上げを図っています。

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