都市の「課題解決」から新事業を産む 注目のスマートシティ4選

スマートシティとは、単なる「環境に優しい都市」ではなく、環境、防災、医療、交通などの都市課題を解決するための挑戦である。その過程からは、無数の新事業・新サービスが生まれてくる。

スマートシティの実用化に伴い、課題解決型の新サービスが各地で生まれてきている(横浜市の街並み)

スマートシティとは何か

スマートシティの定義は、はっきりとしていない。日本では、東日本大震災に端を発する電力不足をきっかけにスマートシティが注目されるようになったため、「環境配慮型都市」と訳されることが多かったが、現在では、より広範囲な意味で解釈されている。すなわち、ICTや環境技術などの先端テクノロジーを活用して、課題(すでに顕在化しているもの、あるいは今後想定しうるもの)を解決し、住民のQoL(暮らしの質)を高め、持続的な成長を続けられる都市である。

都市の抱える課題は、環境エネルギー、防災、医療、少子高齢化、交通などさまざまであり、大抵の場合は課題同士が複雑に絡み合っている。これまで、国内はもとより世界各国で、スマートシティの理想像を追い求める実証実験が行われてきた。

課題解決という視点は、新しいビジネスやサービスを創造するために不可欠なものであり、スマートシティは新事業の宝庫といっても過言ではない。スマートシティが実用化の段階に進もうとしている今、全国各地で注視すべき新事業が生まれてきている。

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