2015年2月号
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プロジェクトニッポン 兵庫県

兵庫県多可町 滞在型市民農園で成功した「交流人口ゼロの町」

細尾 勝博(地域再生研究所所長/観光カリスマ)

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観光資源が少なく、都市部からの交流人口がほとんどなかった多可町。滞在型市民農園としてスタートしたフロイデン八千代の成功をきっかけに、年間40〜50万人もの人が訪れる地域へと生まれ変わった。

別荘は全部で60棟ある。自分の好きなときに訪れて、農作業を楽しめる

ドイツの農村バカンスを参考スタート20年でも入居待ち30組

高層ビルに囲まれながら日々膨大な量のデスクワークをこなすビジネスマンの中には、田舎ののんびりとした暮らしに憧れを持つ人も少なからずいるかもしれない。かと言って仕事や子どもの教育など様々な問題から、田舎へ移住しライフスタイルを変えるとまで至らないのが現実的なところだろう。そのような都市生活者の思いを汲み取り、成功を収めているのが多可町にある都市住人向け滞在型市民農園のフロイデン八千代だ。

広大な敷地にバンガロー風のコテージが60棟建ち、それぞれに農作業を行える小さな畑を設置。契約者は自分の好きなときに宿泊して農作業を行うことができ、地元住民たちとの催し物も月2回程度に開かれる。

1993年の開設から20年余りが経った現在でも借り主のほとんどが契約更新を続け、30組以上の待機者がいるという人気ぶりとなっている。

「これといった観光資源がない中、地域の資源を目一杯使って交流人口を増やしていこう、そのような考えからこの施設は誕生しました」。そう話すのは地域再生研究所所長であり観光カリスマ第一陣第一号にも選定されている細尾勝博氏だ。

当時八千代町職員だった細尾氏は欧州などで普及している、都市住人が農村部でバカンスを過ごすグリーンツーリズムの存在を知り、1988年より調査・研究を開始した。村おこし研究家など専門家から意見を募り、18ある各集落を回って「自分たちには何ができるか」とヒヤリングも行った。

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