北九州市『雲のうえ』 街の名物はフリーペーパー

変わりゆく北九州市という街の現在を伝える雑誌『雲のうえ』。行政が関わるフリーペーパーでありながら、ファンクラブの会報誌が存在するなど、全国の読者から愛されてきた。そこには、地方発の情報発信の課題と可能性がある。

表紙の題字は、イラストレーターの牧野伊三夫氏。アートディレクションは、『暮しの手帖』、『ku:nel』などを手掛ける有山達也氏が担当する

洗礼されたデザイン、踏み込んだ取材で話題のタウン誌がある。市役所が事務局を担う組織「北九州市にぎわいづくり懇話会」が発行し、「日本で最も美しいフリーマガジン」とも称される『雲のうえ』だ。

お店や特産品を紹介するような単なる情報誌とは一線を画し、街のにおいや人の魅力がにじみ出てくるような誌面づくりをしている。全国にファンを持ち、クリエイター人気も高い。なぜ、地方からこのような雑誌が生み出されたのか。

交流人口拡大のために

大都市圏への経済・文化・人材一極集中は、地方都市が本来持っている独自性や活力を失う要因となってきた。福岡県北九州市も例外ではない。

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