一度は滅びた伝統食品を再生
観光客数が減少の一途をたどっていた、世界遺産の白神山地。製造が途絶えていた伝統食品「目屋豆腐」を復活させることで、地域活性化への足がかりを掴んだ。古くて新しい「生業(なりわい)」を創出した好事例と言えそうだ。
世界遺産頼みに限界
西目屋村は人口1500人弱と青森県内最小の自治体で、高齢化率も36%と高い水準にある。村の基盤産業は農業、それに白神山地の玄関口であることを活かした観光業だ。
1993年12月に屋久島と並び日本で初めてユネスコ世界遺産に登録された中津軽郡西目屋村の白神山地は、2001、02年をピークに観光客が減少傾向にあった。最盛期に11万3000人だった観光地・暗門の滝の来場者数も、去年は4万人以下まで減少。遊歩道を一時間ほど散策して到着する暗門滝は、観光客数が天候によっても左右されてしまう。
世界遺産とはいえ、自ら魅力を磨き、発信しなければ観光客はいずれ減少してしまう。西目屋村では、新たな食の特産物を生み出すことによる活性化策を模索していた。
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