世界企業は街が誇る観光資源

ファスナーの世界トップメーカー・YKKが核となり、自治体や地元企業が連携。技術の体験プログラムや地域資源を組み合わせたツアーを実現し、人気を呼んでいる。

YKKの黒部事業所内にある「YKKセンターパーク」。「自分たちが今あるのは地元があってこそ」という同社の理念を体現。パークは市民に開放され、ファスナーや窓など世界的技術を間近で感じることができる

黒部峡谷で知られる富山県・黒部市の人口は、4万2173人(2014年3月現在)。そのような人口規模で、YKKのような世界トップメーカーを有する市は、全国的にもかなり珍しい。このYKKに加え、黒部市には黒部川水系に多くの水力発電施設を築いた関西電力などの企業が深く根付いている。

2010年4月から、黒部市の産業や歴史を楽しく学べる産業観光ツアーとして、「黒部川扇状地の街 モノづくり企業とトロッコ電車見学会」がスタートした。黒部市内の3つの企業と黒部・宇奈月温泉観光局(黒部市)が合同で実施しているツアーである。

世界的産業を楽しむツアー

パーク内には開放的なカフェもあり、ブラジル直送の自家焙煎コーヒーを提供

産業観光ツアーでは、YKK黒部事業所の一部を森や展示館などで構成する「YKKセンターパーク」をはじめ、黒部川電気記念館や宇奈月発電所、黒部峡谷鉄道の機関車検修庫に、地元漁協が経営する「魚の駅」を加えることで、異種の産業観光資源の連携を図っている。

「時代の流れとともに観光も変わり、今は大人の知的欲求をくすぐるような観光が求められています。黒部峡谷鉄道の電源開発や、YKKのものづくりや経営理念は、人の心を揺さぶるに違いないと思いました」

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