富山発 全国に広がる「共生型」介護

介護の対象は、すべての人。富山市の看護師が始めた新しい介護の形は、多くの人の後押しもあり、全国へ広がっていった。2000年には県内初のNPO法人に。理事長の惣万氏は、新たな道を開拓し続ける。

その小さな民家には、赤ちゃんもお年寄りも健常者も障がい者も、みんなが一緒に過ごしている。このように誰でも利用できる施設は「富山型」デイサービスと呼ばれている。富山市のデイケアハウス「このゆびとーまれ」が、全国で初めて取り組んだ福祉サービスだ。

開所した当時、福祉サービスは、お年寄りはお年寄り、障がい者は障がい者の施設と仕切られていたため、「このゆびとーまれ」は既成概念に一石を投じる存在となった。

自分たちにとっては当たり前

「このゆびとーまれ」は、富山県内で初めての民間デイサービスとして、1993年に開所した。開所したのは、当時、富山赤十字病院で看護師をしていた惣万佳代子氏をはじめとする同僚の看護師2人だ。

惣万佳代子 NPO法人このゆびとーまれ 理事長

「患者さんの『畳の上で死にたい』という言葉を聞いて、こういう人たちを支えたいと思ったのがきっかけです。看護の対象はすべての人。だから、私たちにとっては当たり前のことでした」と、現在、NPO法人「このゆびとーまれ」の理事長を務める惣万氏は振り返る。

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