「真の強み」に集中し、尖らせる

県経済の競争力強化を目指し、「富山県ものづくり産業未来戦略会議」が発足。座長を務める東京大学大学院・橋本和仁教授は、総花的な戦略から脱し、「選択と集中」で独自の強みに力を注ぐことが重要と語る。

橋本和仁 東京大学大学院工学系研究科 教授
富山県ものづくり産業未来戦略会議 座長

富山県が持つものづくり産業の強みを活かし、成長につなげるためには、どうすればいいのか。産業界や有識者の衆知を集め、ものづくり産業の競争力強化を図るため、「富山県ものづくり産業未来戦略会議(ものづくり産業会議)」が2013年11月から始まっている。すでに2回の会合を行っており、この5月に開催予定の第3回会議で意見を取りまとめ、戦略が策定される見込みだ。

地方発で成長戦略を策定

ものづくり産業会議は、2013年6月に国が示した「日本再興戦略」を踏まえ、大都市圏に偏りがちな競争力強化策を地方でも実践するために設置された。メンバーは富山県を代表する企業、大学・研究所の有識者、自治体トップなど27名で占められ、座長は東京大学大学院工学系研究科の橋本和仁教授が務める。橋本教授は日本再興戦略をまとめた産業競争力会議の議員でもあり、また光触媒の研究者として世界的にも知られている。

橋本教授は、「政府の日本再興戦略の中でも、地方の活性化は重要な課題。ものづくり産業会議の役割は、他県にはない特徴的な資源を掘り起こして県独自の戦略を打ち出し、地方発の新しい産業構造をつくり出すこと」と語る。

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