「100年後の伝統」へ地場産業を革新

400年の歴史を持つ高岡銅器。能作は、その鋳造技術を受け継ぎつつ、デザインなどで次々と新機軸を打ち出し、急成長を遂げている。海外にも挑戦し、世界でマーケットを拡大し続けている。

能作の鋳造風景。能作は高岡に400年伝わる鋳造技術を用いて、数々の斬新な商品を開発し続けている

報道カメラマンから職人の世界に転身。創業100年近い富山県高岡市の鋳物メーカー、能作の4代目社長・能作克治氏は異色の経歴を持つ。

高岡銅器は400年の歴史を有し、現在でも日本の銅器の9割は高岡市でつくられている。能作の創業は、大正5年(1916年)。高岡で受け継がれてきた鋳造技術を用いて仏具製造を行っていた。長らく銅器製造の下請けを担ってきたが、能作克治社長が就任した2003年以降、事業を大きく広げ、自社で企画・製造した商品を販売し、東京のパレスホテル、日本橋の三越、銀座の松屋など、一流の立地にアンテナショップを持つまでに成長した。

いまや数多くのセレクトショップや百貨店が能作の商品を扱っており、業績も急成長している。

「ここ4、5年は急激に伸びています。今期はまだ半年しか経っていませんが、売上げは前年比148%増。つくってもつくっても、追いつかないのが現状です」

多くの伝統産業が停滞する中で、能作が突破口を開くことができたのは、能作社長の手腕によるところが大きい。

能作のパレスホテル東京店。自社の「コトや心」を伝えるために、能作社長は店舗のデザインにもこだわる

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