2014年5月号
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地域未来構想 和歌山県

全国70万人の「がん難民」に貢献したい!

中野幸治(中野BC 代表取締役・副社長)

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紀州南高梅は、日本における梅の最高級ブランドであり、特にその梅干しは贈答品として愛用されてきた。近年この梅が、薬用資源として俄か(にわか)に脚光を浴びている。事業化に取り組む中野BC株式会社のキーマンに話を聞いた。

中野BC 中野幸治代表取締役・副社長(左)と、我藤伸樹取締役・食品科学研究所所長(右)

最高級ブランド「紀州南高梅」の
光と陰

日本全国の梅の収穫量12万3700トンの内、64%が和歌山県産であり、その86%を南高梅が占めている。栽培エリアも、同県の、特に、みなべ町を中心とした地域に集中している。

明治時代に、このみなべ町(当時の上南部村)で果実の大きい梅が見つかり、栽培し始めたのが起源で、以来、この地を中心に発展を遂げたからだ。

中野BCの日本酒は国内外で高く評価されている

1950年には、「上南部村優良品種選定会」が発足し、5年にわたる調査の結果、最優良品種として認定され、調査に尽力した南部高校の教諭にちなんで、「南高梅」と名づけられた。

大粒で果皮が薄く種が小さい南高梅は、果肉が厚く柔らかい。他品種と比較してクエン酸の含有量が多い一方、リンゴ酸の含有量が少なく、桃のような柔らかい香りに特徴がある。

生果で出荷するのと異なり、梅干しなどに加工して出荷することで、年間を通じての流通が可能になり、その圧倒的な高品質もあって、南高梅はその名を全国に轟かせた。

「1980年代から、南高梅の梅干しは変革の時を迎えます。世の中に広がり始めた生活習慣病予防などの健康志向に対応して、従来の塩辛く酸っぱい梅干しに代わり、減塩し、はちみつや、昆布だしなどの味を加えた商品を出し大ヒットしたのです」

しかし、日本人の食生活の多様化、健康志向はさらに一層進展し、梅干し消費量は低下し続けると共に、南高梅も梅酒用など生果で出荷する比率が高まり、最高級品としてのブランド価値も低下し始めた。

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