2014年5月号
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地域未来構想 和歌山県

梅酢で育てた鶏を全国ブランドに

細川清(紀州ほそ川会長、紀州うめどり・うめたまご協議会会長)

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和歌山県の名産品である梅干し。その製造過程で発生する「梅酢」は その量に対して用途が少なく、未利用が問題となっていた。そこで梅酢を使って食鶏を育てる新たな取り組みが始まっている

梅酢飼料で育った鶏は免疫力が向上し、生存率が高くなっただけでなく、肉や卵の品質も向上した

副産物・梅酢で畜産分野に新風を

紀州ほそ川会長、紀州うめどり・うめたまご協議会会 長の細川清氏

「紀州梅」のブランドで、全国梅生産量のおよそ6割をシェアする和歌山県。右肩上がりで伸びていた梅干しの消費だが、2000年より減少。外国産への対抗もあり、低価格化が進んでいる。

一方で、加工場の生産能力は最盛期のまま残されているため、業者による競争が低価格化に一層の拍車をかける形に。原料価格が上がっても製品価格の値上げが通りにくく、原料価格が下がればさらに低価格化が進むという厳しい状況に置かれている。

1928年より現在に至るまで、自家農園や近隣農家が栽培した紀州梅を使った梅干しづくりを続ける老舗「紀州ほそ川」も、そうした業界の状況に憂いを抱く一社だった。事業規模は業界の中堅に位置し、梅が持つ有効成分をできるだけ残す調味低塩化の開発や、和歌山県立医科大学が進める梅の効能研究の支援を行うなど、紀州梅の可能性を探り続けてきた。

そうした中で着目したのが、塩分を含む酸味の強い梅果汁「梅酢」。それまでの梅酢は一部が梅酢漬けなどに使用される程度で多くが未利用だったが、同社代表取締役会長の細川清さんは梅酢が持つ健康効果から、養鶏飼料に活かすアイデアを思いついた。

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