2014年4月号
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地域未来構想 宮城県

官民タッグで未来の街づくり

月刊事業構想 編集部

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県内各地で、官民協働による新しい街づくりがスタートしている。防災・減災対策と新産業育成、環境・エネルギー対策、ICT活用を組み合わせ、地域課題解決に向けた新しいプロジェクトが進む。

石巻市の復興イメージ

【東松島市】バイオマス産業都市構想

日本三景の松島の一角を成すなど、豊かな自然を備える東松島市。震災では全市の36%が水没するなど大きな被害を受けた。市は「バイオマス産業都市構想」を2013年4月に策定、6月には国による「バイオマス産業都市」の第一次選定に選ばれた。エネルギー自給と農林水産業の振興、観光誘致の3つを融合し、市の復興を進めようという意欲的なプロジェクトだ。

間伐材や食品残さ、家庭生ごみなどの未利用バイオマスを、木質バイオマス発電やメタン発酵発電でエネルギー化し、地域熱供給や非常時電力として活用。災害に強い街を形成する。

さらにメタン発酵発電の副産物を、農業の低コスト化と付加価値化に活用する。例えば液状の発酵残渣は、有機物の栄養源を豊富に含んでいる。これを植物工場の液肥や、藻類培養の栄養源として家畜飼料などの製造に活用する。また、消化液から濾過して製造する堆肥は、耕作放棄地で養蜂用の花畑づくりに用いる。発酵後の排ガスから回収する熱と二酸化炭素は、植物工場や加工工場に供給していく。こうして、東松島市ならではの循環型農業を創りあげる。

東松島市では観光振興と農業、バイオマス発電を融合したプロジェクトがスタート

これらの取り組みを観光産業の拡大にもつなげる。農林漁業体験型観光の推進や自然学校での研修、6次産業化施設の視察などで来客を獲得。さらに平地林業や生ごみ回収馬車など、幅広い産業に馬を活用していき、これも観光資源にする予定だ。

災害に強く、エコな街づくりを地場産業の成長にもつなげる。東松島市の発想は、地域の可能性を大きく広げる取り組みだ。

【大衡村】工業団地と地域をつなぐ

大衡村ではトヨタ自動車が中心となり、スマートコミュニティ事業が始まっている。地域と第二仙台北部工業団地が連携して、工業団地内でのエネルギーの最適利用をめざす「F-グリッド」プロジェクトだ。FはFactoryの意味。工業団地内の企業で構成する有限責任事業組合(LLP)が保有する大型ガス発電装置や、太陽光発電からつくるエネルギー(電力、熱)を、団地内に効率的に供給する。

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