災害対策ロボットの最前線

東日本大震災では歴史上初めて、原子炉建屋の調査、上空写真撮影、被害調査などで、数多くのロボットが活用された。福島第一原発内を調査したロボットを開発した千葉工業大学は、さらなる技術の進化を目指して研究を続ける。

千葉工業大学は原発対応で活躍したロボット「Quince」の知見を活かして、新たに「櫻シリーズ」を開発。より小型で機動性が高く、強力な動力を持つロボットが開発された

福島第一原発事故後、約3年間にわたり、作業員の立ち入りが困難な原子炉建屋内で、日本で生まれたレスキューロボットが活動を続けている。千葉工業大学の未来ロボット技術研究センター(fuRo)が開発した「Quince(クインス)」だ。

Quince1号機は2011年6月、東京電力からの要請により、無償貸与という形で現場に投入された。以後、6回にわたり建屋内のダストサンプリング、放射線量測定、写真撮影などで成果を上げた。続いて、2012年2月には2号機と3号機が投入され、使用済み燃料プールから燃料を取り出す作業の準備に向け、7回にわたって出動し、現場状況の撮影や放射線量の測定を行った。現在は、次のミッションに向け待機中である。

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