全国初の在宅介護推進特区

国からの特区指定を受けて、在宅介護による自立支援を推進する岡山市。規制緩和を受けてこれまでにない取り組みを行い、全国から注目を集めている。

最先端介護機器貸与モデル事業で認定されたコミュニケーション介護ロボットの「パロ」 「メンタルコミットロボット」は独立行政法人産業技能研究所の登録商標です。「パロ」は株式会社知能システムの登録商標です。写真提供:大和ハウス工業

昨年2月、岡山市は在宅介護を推進する事業に関して国から総合特区の指定を受けた。

「アクティブ・エイジレス・アドバンスト(AAA)」と名づけられたプロジェクトのコンセプトは、「在宅に特化した持続可能な社会経済の構築」。

ポイントは、デイサービス等のクオリティ評価、在宅に特化したサービスの創設、実用化されている技術を活用した在宅サービスの新しいケアモデルの構築の3点で、在宅介護に特化した全国初の特区になる。

このプロジェクトを申請した理由について、岡山市役所の新病院・保健福祉政策推進課、保健・医療・福祉連携担当課長の福井貴弘氏はこう振り返る。

「全国的に見て、特区というと国際戦略やエネルギー関係など住民から見たら馴染みがない内容が多いのですが、岡山市では住民に身近なテーマを選びました。現実的に高齢者が増えている中で、持続可能な社会を実現するためには何をすべきか。今、全国的に在宅介護がクローズアップされています。住み慣れた自宅、地域でどう介護をしていくのか、新しい提案ができればと考えています」。

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