県民目線で作られた県の最上位計画 「夢おこし」政策プラン

泉田裕彦県知事のもと長期総合計画を見直し、平成18年に基本方針として新たに立ち上げた「夢おこし」政策プラン。行政目線から県民目線へ、大きく形を変えた県の最上位計画とは。

「夢おこし」政策プランは、泉田知事が平成16年に初就任したのち、平成18年7月に策定した県政の基本方針。

その内容は、伝統的ないわゆる「資源配分」に重点を置く行政目線の政策から、県民のニーズを重要視し、地域の実情に則した柔軟で戦略的な県政運営を図ることのできるプランへと変革を遂げた。

知事の任期に合わせ、プランは4年ごとに見直しを行う。前回の見直しが平成21年12月、今年6月に2回目の見直しを行い、新たなスタートラインに立ったところだ。

「プランの見直しにおいては、知事の選挙公約や、社会経済情勢を踏まえた知事と各政策担当部局長による課題や政策の方向についての議論のほか、民間有識者等による達成度評価も反映しています。」と、新潟県政策課の渡辺博英課長。外部機関による客観的な評価もふまえることで、より県民目線でのプランへの見直しを図っていく。

エネルギー分野、設備投資促進に注力

プランの基本理念は「将来に希望の持てる魅力ある新潟県の実現」。この理念に基づき、「付加価値の高い産業の振興」と「くらしやすさについて県民の満足度」という二つの大きな政策目標を掲げる。

「プランでは二つの目標を数値として捉えていくことが重要とし、産業面では県内総生産額や県税収入額など(図1)、くらし面では人口動態や平均寿命など(図2)を具体的な成果指標として掲げ、政策の方向感を指し示しています」(渡辺課長)。

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