問題発見能力を活かし、紛争の予防を ベンチャーの弁護士活用法

Q

従来なかったサービスを運営する場合、どのような弁護士を選択して、どのように弁護士を活用していけば良いのでしょうか?
A社(WEBサービス、従業員20名、創業3年)代表取締役社

A

一言で言えば、「自社のビジネスを理解してくれる弁護士」を選択すべきでしょう。「自社のビジネスを理解してくれる弁護士」というのは探すのが意外に難しいものです。誤解を恐れずに申し上げれば、そもそもベンチャー企業にとって法務は優先順位が低い場合が多くなっています。

具体的には、経営の中での法務の優先順位をきっちりと判断してくれる弁護士が良いでしょう。ベンチャー企業にとって法務の優先順位が低い場合が多いと言っても、ビジネスの根幹に関わる問題や株式に関わる問題については、経営全体で見たとしても非常に重要度が高くなるからです。

例えば、新しいWEBサービスを始める際に、一概に創業時のベンチャー企業は法務にかける資金がないとして、ビジネスの適法性のチェックを行わないことによって、違法なビジネスをやってしまったり、ビジネスがスケールした際に、取り返しのつかない問題が起こってしまっては意味がありません。また、株主間契約を締結しないために株主間でのトラブルがこじれて会社の運営に支障をきたす可能性があります。

弁護士の賢い使い方は?

長期的にお付き合いする弁護士を選択した後は、どのように弁護士を活用していくかが最大のポイントとなります。前述のように「自社のビジネスを理解してくれる弁護士」であることを前提とすると、できる限り前段階で相談することが重要でしょう。

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