危機をチャンスに変えた発想の転換
「もっとネイルを身近に」―そんな想いを実現するためにビジネスの知識もなくオープンしたネイルサロンが、個性とコンセプトを評価されて、人気店に成長している。
恵比寿の一角に、ビーチのコテージを思わせる内装のネイルサロンがある。海をモチーフにした小物が置かれ、天井ではシーリングファンがまわり、ポップな音楽が流れていて、リラックスした爽やかな雰囲気だ。
このサロン「Lagoon」のオーナーは岡田薫さん。18歳の頃からモデル、タレントとして活動し、テレビ番組『世界ふしぎ発見』ではミステリーハンターを務めていた。そんな彼女が芸能界を離れ、ネイルの世界に飛び込んだのが28歳の時。なぜネイルを選んだのだろうか。「私はずっと爪にコンプレックスがあったんです。それが、18歳の時に初めてネイルサロンに行って付け爪をしてもらったら、世界が変わりました。その時からネイルの仕事がしたかったのですが、当時は強い薬品を使っていて、皮膚がアレルギーになってしまい、一度は諦めました。それから芸能界の仕事に就きましたが、28歳の時に、私はここでは生きていけないな、と諦めがついて、他に何の仕事をしようと考えた時に、付け爪で私の人生が変わったように、ネイルでお客様に幸せを生む仕事がしたいと思ったんです」
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