干し芋日本一の茨城に「ほしいも学校」あり

干し芋日本一を決める「ほしいも品評会」の実施、場所を持たない学校なのになぜか校歌がある―茨城県が全国一の生産量を誇る「干し芋」を、地域、そして日本の未来を拓くプロジェクトにまで昇華させている「ほしいも学校」。初開催の「ほしいも祭」を訪ねた。

――最初に佐藤さんが茨城と関わりをもったきっかけについてお伺いします。

佐藤 2006年に水戸芸術館の現代美術ギャラリーで「佐藤卓展―日常のデザイン―という展覧会を開いたのが最初です。そこではいくつか過去の作品を展示したのですが、過去の仕事をお見せするだけでは意味がない。同じことを見せるのではなく、折角ですから、地元の物産をテーマに商品開発できないかと考えたのです。

水戸といえば納豆ですが、友人から干し芋もあるよと教えられ、藁苞に入れた「チョコ納豆」と「チョコ☆いも」を作りました。それは中身から味はもちろん、作り方や形から、パッケージデザインまでをすべて作りました。そして展覧会初日から発売しました。

そして、その商品化の過程も会場で紹介しました。「展覧会」は期間が過ぎれば終わってしまいますが、開発した商品は世の中に残り続けます。新しい可能性を実験した展覧会でした。

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広く地域の活動となる形を模索

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