京都企業同士の補い合いで生まれる新技術

伝統を守る一方で、良いものは惜しみなく取り入れる。そして、経営者同士の最新ノウハウの共有。京都の先端産業は、技術をもとに発想を繰り返し、新産業を生んできた。その実像に迫る。

ニチコン 代表取締役会長(CEO)
武田一平氏

「京都には、古くて良いものは守る・古くて悪いものは捨てる・新しくても良いものは取り入れるという気風がある。伝統と革新のDNAというベースがあり、大学や中小企業が多い京都は、いろんな発想が出てくる恰好の場所です」と話すのは、ニチコンの武田一平会長。

武田会長自身も、スタートアップの先駆者だ。アメリカでの新規事業立ち上げを26歳で任され、650社の取引先を獲得。顧客目線で必要とされるものを考える「誠心誠意」が、新規事業の原動力と信じ、成功を導いてきた。新規事業が重要であるのは、セットメーカーなどの業績に左右されない付加価値を生み出すことが、事業の継続発展に欠かせないためだ。ニチコンでも、他社に先駆け、EV(電気自動車)パワーステーションや家庭用蓄電システムを事業化するなど次々と新しい種をまいている。

収益性、人材育成を重視

武田会長が新規事業創出で重視する点は、収益性、人材育成だ。

営業出身の経営者だけあって、社内で新規事業を行う時に、損益分岐点を重視し、「結局それは売れて利益がでるのか」を常に社員に問いかけている。技術者は、時に事業の収益性を踏まえずに提案をすることがあるためだ。

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