和食の世界遺産化で業界を変える

和食がユネスコの世界無形文化遺産登録へ―。この動きは、京都に端を発している。農水省が管轄し、政府が大きく動いているだけに、登録の可能性は高い。しかし、その背面では、大きく動く構想があった。

日本料理とは、「理(ことわり)を料(はか)ること」
―旨味に着目し、四季折々、その地の生産物で料理を行う。

「世界中の料理が油脂を中心とするが、日本料理だけが旨味成分を中心に構成されている。そこに世界文化遺産としての価値がある」と語るのは、村田吉弘氏。今秋、京都府は議会一致で「京料理は京都の文化」と認めた。そのきっかけは村田氏の陳情書だった。

和食の世界文化遺産化。その来年秋の認可を目指して、文化庁や農水省をはじめ、国の動きとしての大きな流れがある。そこに京都府が果たした役割は大きい。山田知事はメディア立ち合いの元、村田氏からの嘆願書を受け取り、次の週には知事自らがメディアをひき連れて、各省庁にその嘆願書を手渡した。メディアを巻き込んだ国民への周知の効果は大きく、ついに国を動かした。

「和食は国の観光事業にとても重要で、世界文化遺産になるかが、はずみになる。第一次生産物も売れるし、被災地も勇気づく。さらに、文化遺産登録そのものもさることながら、このことは日本料理界の整備につながる。世界に対して、日本料理を発信し、同時に守っていく組織が出来ていくこと自体が重要」と村田氏。

文化遺産化を機に業界を大きく変える

村田氏は、今の日本料理界が直面している危機を滔々と語った。

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