お歳暮は自宅のご馳走へ パーソナルな需要を広く取り込むデパートの戦略は

(※本記事は「食品新聞」に2024年11月22日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

進む「脱・歳暮化」 自家需要に活路 ご褒美、ご馳走品を充実

2023年のギフト市場規模は10兆円超と言われる。だが中身をみると、企業間の中元・歳暮など儀礼的要素が強いギフトは縮小傾向。家族や友人に贈るパーソナルギフトが好調に推移している。そのパーソナルギフト自体も近年は伸び率が鈍化していることから、取り寄せや自宅消費などセルフユースに向けた商材に注力して巻き返しを図る動きがみられる。

大丸松坂屋百貨店では今期、頒布会システムを活用した「おいしい定期便 月イチごほうび」をオンライン限定で初展開した。毎月異なるメーカーのスイーツや総菜を3か月連続で届ける。「GOHOUBI(ご褒美)」のタイトルで、22年の歳暮商戦から展開するカタログの一企画として販売した。

GOHOUBIカタログでは今夏の中元商戦で人気のスイーツなどを販売して前年売上を上回った。また「当企画商品は、オンラインストアからの注文が半数を上回っていることも特徴」(同社)。中元、歳暮利用者以外の新たな顧客層の流入がうかがえるという。

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