事業構想大、福井県坂井市およびNTT西と連携協定を締結 「三国湊」エリアの観光地化を牽引する人材を育成

事業構想大学院大学は7月4日、福井県坂井市およびNTT西日本株式会社と連携協定を締結した。

8月から来年3月にかけて、坂井市にて市民を対象に、人材育成プログラム「三国湊(みくにみなと)共創プロジェクト研究」を開催。歴史的な街並みが残る市北西部の同名エリアを、新事業を通じ観光地へと進化させ、市域の活性化に貢献できる人材を育成する。

坂井市は、福井県北部にある自治体。人口約8.8万人(2025年6月現在)と、福井市に次ぐ県の第二都市となっている。中でも三国湊エリアは、江戸時代に水運・海運の要所として栄え、その歴史を背景に、現在も情緒あふれる街並みが残されている。

プロジェクト研究では、これらの資源を活用した観光事業案を、1回4時間、全20回のセッションを通じて策定する。受講生(研究員)は、地方創生や公民連携を専門とする事業構想大の河村昌美教授による講義やフィードバック、さらにはセクターや業種を異にする他の受講生との議論を通じ、自身のアイデアを実践的に磨き上げていく。

財源には、地域企業と共同で三国湊に「株式会社Actibaseふくい」を設立し、観光による同エリアの活性化に取り組んできたNTT西が、坂井市に寄附した企業版ふるさと納税を充てる。このため受講費用は無料。

坂井市の池田禎孝市長は「地域課題の解決を行うビジネススキルを身に付け、実践できる人材を育成したい」、NTT西の北大宅勉福井支店長は「三国湊を、訪れた人が自分の故郷のように愛し、また来たくなる場所へとしていきたい」、事業構想大の河村昌美教授は「地域観光の未来を担う人材と事業を、地域の人々と共に実現していきたい」 と語った。

プロジェクト研究は定員12名。7月27日まで受講生を募集中。詳細は以下より。
https://www.mpd.ac.jp/events/mikuniminatoPJ

坂井市役所にて行われた締結式の様子。左より、北大宅勉・NTT西福井支店長、池田禎孝・坂井市長、河村昌美・事業構想大教授