時事テーマから斬る自治体経営 市民アンケート活用の注意

地方自治体の政策づくりに広く活用されている市民アンケートだが、その結果をそのまま施策に反映させるには注意が必要だ。行政資源の制約や、自治体単独では解決が困難な課題の存在を踏まえ、アンケート結果を現実的な政策形成につなげるための視点について解説する。

地方自治体には、多様な市民アンケートが存在している。市民アンケートを端的に言えば、「政策(施策・事業を含む)に対する市民の意向等を把握し、今後の市政運営の参考とするための意識調査」である。

筆者が自治体の現場に赴き、政策づくりを進める際にも、市民アンケートを参考にすることは多い。しかし、その活用にあたっては注意すべき点がある。本稿では、市民アンケートの留意点について述べる(注意すべき観点は多々あるが、今回はいくつかに限定する)。

釈迦に説法ですがアンケートとは

アンケートの意味を確認する。アンケートは社会調査の一手法である。社会調査とは、「一定の社会または社会集団における社会事象について、科学的に、現地調査により直接的にデータを収集し、記述(および分析)する過程およびその手法」を意味する(『社会学小辞典』有斐閣)。社会調査の代表的なものとしては、国勢調査、世論調査、市場調査などが挙げられる。これらは、社会の状況を科学的に調べ、収集した資料を分析することで、課題の把握や動向を明らかにする。

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