だれもがケアできる社会に 移動の介助に基盤をつくる

2025年に開かれる大阪・関西万博の「参加型万博」を体現する取り組み、「TEAM EXPO 2025」。ケアプロは、電車や車での移動が難しい高齢者、障害者と介助者をつなぐプラットフォーム「ドコケア」を万博で広げ、地域でだれもが介助者になれる世界を目指している。

聞き手:小宮 信彦(事業構想大学院大学 特任教授 電通 ソリューション・デザイン局 2025事業推進グループ統括チーフ・ビジネス共創ディレクター)

 

川添 高志 ケアプロ 代表取締役社長

小宮 ドコケアはどのようなサービスなのでしょうか。

川添 外出にお手伝いを必要としている依頼者と、その方々をサポートする介助者をつなぐマッチングサービスで、2020年6月にスタートしました。依頼者は介助者と、スマホやパソコンを介してドコケア上でメッセージや予約のやりとりができ、日常のちょっとしたお出かけから趣味・旅行までをサポートしてもらうことができます。

ドコケアは、外出に手伝いが必要な依頼者と、外出をサポートする介助者をつなぐマッチングサービス

スマホやパソコンを使えない方に対しては、電話おまかせサービスを用意しており、当社が間に入って両者をつなぎます。介助で医療行為が必要な場合は看護師の資格を持った人が介助者となりますが、そうでない場合、医療や介護の専門的な資格・経験がない人でも介助者になれます。

小宮 どのような人たちが依頼者、介助者として登録しているのでしょうか。

山﨑 依頼者は、高齢者や障害者の方がほとんどです。高齢者の場合、遠方に住む娘さんが親御さんのお出かけの際に、代わりに予約されるケースがあります。また、視覚障害者の方は、スマホの読み上げ機能を使って利用されています。

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