【第6回】デヴィッド・ボウイ 芸術の垣根を超えた 「宇宙的」表現者

歴史上、数えきれないほどのイノベーションを起こしてきた「アーティスト」という存在。天才たちの作品と活動の変遷を辿り「革新」の本質に迫る連載企画。第6回は永遠のロックスター、デヴィッド・ボウイ。世界中を驚かせ続けた「宇宙人」はどんな未来を見つめ、描いていたのか。

1972年に行われたジギー・スターダストのツアーにおけるライブパフォーマンス。
ボウイの象徴ともいえる個性的なファッションが印象的だ。

未来を見ていたロックスター

世界的なアーティスト、デヴィッド・ボウイ(1947~2016年)。1970年代から80年代にかけて世界中を席巻したロックスターです。

中性的な容姿にアヴァンギャルドな音楽性、次々と仕掛ける先鋭的なアクションに世界が熱狂しました。後年もその勢いは衰えず、自身の66歳の誕生日には新曲『Where are we now?』を突然発表して10年ぶりの復帰作『The Next Day』を発売する(しかもジャケットは往年の名作『Heros』のアートワークを蘇らせたデザイン)など、世界を翻弄するかのように次々と新しいアクションを仕掛けます。彼は自らをメディアと称し、果ては自身の死すらも作品のひとつとして扱いました。ボウイが音楽やファッション、ポップカルチャーに与えた影響は計り知れません。

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