災害経験を活かした「九州モデル」をつくって、日本を動かす
九州最大の経済団体である「九州経済連合会」(九経連)の第9代会長に、2021年6月、西日本鉄道の倉富純男会長が就任した。新型コロナウイルスの感染拡大により停滞する九州経済を、どのように立て直していくのか。その道筋と思いを聞いた。
聞き手:納富昌子(事業構想大学院大学 客員教授)
コロナや災害経験を活かした「九州モデル」を示す
納富 九経連の会長就任おめでとうございます。運輸業から初の会長ということで、船出にあたっての思いを聞かせてください。
倉富 私自身は九州で生まれ育ち、九州を良くしたいと常々思ってきたので、大変やりがいのある役割をいただき光栄に思っています。九経連は今年で60周年、九州電力出身の歴代の会長が九州発展の土台を築き、麻生泰・前会長が数値目標を盛り込んだKPIを導入され、九州経済全体を引っ張ってこられました。運輸業出身の私が別の視点でイノベーションを起こし、九州を発展させる役割をしっかり果たしていきたいです。
納富 未曽有のコロナ禍、九州では水害や地震などの災害もある中でリーダーになられて、難しい面もあるのでは。
倉富 むしろ、もう下はない、上に上がるだけといういいタイミングでの引き継ぎだと捉えています。何度災害にあっても跳ね返せるように強靭化を図り、それ自体を成長の土台にするチャンスでもあります。同様に、新たな感染症は今後も起こりうることで、今回得た知識やノウハウを身につけ活かして成長することが元気のもとになります。九州はアジアに近いという地の利もあり、九州モデルを作って日本を動かしていきたいです。
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