巨大な黄色いアヒル「ラバー・ダック」で水都大阪の魅力と平和を発信したい
高さ9.5mの巨大な黄色いアヒル「ラバー・ダック」が大阪の水辺のアイコンとなりつつある。15年前にこのプロジェクトを仕掛けたのが千島土地代表取締役名誉会長の芝川能一氏だ。国内外にアートが持つ人々の感性を呼び覚ます力と平和をアピールしたいと、大阪・関西万博での展示を目指している。
聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター
造船所跡地をアート拠点に再生
まちの活性化につなげる
小宮 地域創生・社会貢献事業に取り組むことになった経緯を教えて下さい。
芝川 当社は1912(明治45)年に株式会社として設立し、現在は土地・建物賃貸事業、海外不動産・航空機賃貸事業、地域創生・社会貢献事業の3事業を手がけています。本社を置く北加賀屋は、大正時代から「造船のまち」として栄え、当社所有地に、造船所などが多く建ち並んでいました。
しかし、造船不況などの影響で造船所の撤退や移転が相次ぎます。1988年には4.2万㎡にも及ぶ土地が名村造船所から返還されることになりました。
その土地の活用法についてはしばらく迷走していたのですが、2004年に「造船所跡地の廃虚のイメージが現代アートにマッチする」と劇場プロデューサーの小原啓渡氏より、アート拠点としての再生を提案されました。
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