創業時から「サブスク」「シェア」を実践 ダスキンのデザイン経営

ダスキンの知名度は高いが、事業の根幹が「フランチャイズビジネス」であることはあまり知られていない。また60年前から「サブスク」「シェア」を導入していたユニークな企業だ。新商品「MuKu」を通した新たな事業戦略を、開発者の金子利之氏に聞いた。

(文・矢島進二 日本デザイン振興会 常務理事)

 

金子 利之(ダスキン 訪販グループ事業本部 商品・サービス開発部)

筆者は約15年前にある雑誌の編集長と話している際、「所有しないデザイン」という考えが浮かんだ。「シェアリングエコノミー」という概念はまだ表にはでてない頃で、「いつかは◯◯」などモノの所有による社会的ステイタスを示す時代の終焉や、消費を喚起させないデザインの在り方といった話だったと記憶している。その時に最初に思い浮かんだ企業がダスキンであった。

ダスキンは1963年に大阪府吹田市で創業し、現在では3,417億円(2021年3月期の全国チェーン店売上高)の規模を持つ。モップのレンタルを始めとする「訪販グループ」が約71%、ミスタードーナツなど「フードグループ」が約22%、その他7%といった売上比率だが、どの事業も全国から加盟店を募り展開する「フランチャイズシステム」で、全国に約7,350の拠点を持つ。

創業者の鈴木清一氏がアメリカで「フランチャイズシステム」と「ダストコントロール(埃を吸着する機能を持った道具で行う清掃方法)」に出会い、日本に導入するために起業。以降、約60年間に渡り一貫してその事業を主軸に成長してきた。

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